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人生自分満足可其充分
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 少年は項垂れた。コンクリートタイルの地面に両手をつき、肩と膝だけが少年の身体を支えている。やがて、そうしていることすら疲れてしまって、身体を反転させる。後ろのフェンスに凭れ掛かれ、見上げた空は紫色に染まりつつある。何時間、そうしていたのかはわからない。そう思考することすら、少年は疲れきっていた。
 少年を支配するのはただ後悔という感情だけだ。少年は己が罪を犯したことを知っている。その罪の重さも同様に。しかしながら、最後のピースである償う術を少年は得られなかった。罪を贖う術を知らない彼は、ただひたすら過去を思い返しては自責する。唯一の「死」という選択肢を、少年は何年か前に捨て去ってしまった。何度ループしたところで、違った答えは見出せない。

 夜に冷えた風が柔らかい亜麻色の髪を揺らした。一体自分は何をしているのだろう。何がしたかったのだろう。自問自答を繰り返す。
 ある人は言った。「我々は日本人であり、ここは日本の地である。何人たりともこの地と血を穢すことは許されぬ」と。イレブンという俗称を否定し、民族の尊厳を主張する文句だ。終戦して早々立ち上がったレジスタンスが主義主張として掲げていたことをきっかけに、ブリタニアの被侵略者への対応に不満を抱いていた日本人は怒りのままに立ち上がった。しかし、結局は大した武器を持たない民間人の烏合の衆。絶対的な武力による粛清によって、いつの間にかその組織は潰えたが。
 同じ日本人としてその主張に賛同するかといえば、スザクは迷いつつも是と答えるかもしれない。もしかしたら、同じようにレジスタンスとして活動していたかもしれない。

 有り得ない。

 スザクは、きっと自分は「否」と答えたであろうと考える。主張には賛同できる。しかし、武力によって強行的に解決するなど、決して賢い方法ではないということを、少年は身をもって知っていたからだ。

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